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温泉を愛する全ての人と、そうでもない人へ
by yadoblog
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今日は春の入り口とも言える日だった。
天気は曇り時々雨時々アラレだったからそれらしくはない。

何が春の入り口かと言うと、今日はお薬師さんのお祭りだったのだ。
ちょっと検索してみるとお釈迦様の誕生日に因んだお祭りの日も色々だ。

例年だと小さなお釈迦様の像に甘茶をかけるようにしてあるが、今日は違った。
天気のせいだろうか。


さて、季節の始まりは立春・立夏・立秋・立冬などそれぞれに日が決まっている。
しかし、「春とはまだ名ばかりで云々・・・」と言うように、実情はそうは行かない。

鹿教湯で暮らしていて春を感じる要素は大体二つ。

『風の香り、水の音』

正確には順序は反対。

水の音
雪解け水が流れてきて川の音が少しだけにぎやかになる。
朝夕は言うに及ばず、曇りの日も冬を感じさせる。
通りを歩いていて、少し前は感じることがなかった音が遠くから聞こえてくる。
おかしなことに、チョロチョロに近い状態ではまず感じない。

感じる時はすでに結構な音を立てている。

風の香り
そんな時期は気温もそれなりに高くなっている。
数ヶ月間のかくれんぼにじれたように木々には緑の葉や芽が姿を現す。
風が吹き、におい袋を揺らしたかの様に心地よい青臭さが周囲を満たす。

そんな山里に住む人間の気持ちも同じ。
堰を切ったようにテンションが上がり、全方向に向いていても休んでいたアンテナにバイタリティが一気に充填される。

川の水は増えるが、木々の葉も増える。
水の音は賑やかになるが、渓谷から音が漏れ散らばることが無いように木々の葉が渓谷に蓋をする。

細くて狭い山間の里にはこんな風に春が満ちていく。

ーーー書いてて寝ちゃって日付を超えた男NCBw ---
by yadoblog | 2006-04-09 00:59 | NCB
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